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ラオスからこんにちは。

ダイサン海外事業で工場建設事業を展開してるラオス。
観光地としても有名なタイやベトナム等と比較するとまだまだ未知の国という印象が強いですが、ダイサンとは既に深いつながりがあります。

まずはラオスについて少しご紹介したいと思います。
ラオスは、四方を中国・ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマーに囲まれた内陸地です。
モンスーンの影響により、雨季と乾季があります。

貧困層は国民の60%を超えるにも関わらず、国民のほとんどが稲作や畑作などの農業に従事しているせいか、食料は豊富で貧しい雰囲気はほとんど感じられない不思議な国です。

そんなラオスで今問題となっているのが「ごみの処理方法」

両国のごみ事情について触れてみます。
日本では、当たり前のように毎日ごみが回収されています。
回収・処分作業は行政主導で行われており、その費用は税金でまかなわれています。

分別やリサイクルは常識であり、狭い国土に燃やせない、あるいは焼却しきれなかったゴミを埋立て処理していることも周知の事実であり、日本国民のゴミへの関心は高いと言えます。

一方、ラオスではゴミの回収率は100%ではありません。
回収・処分は民間企業が行っているため、もちろん有料です。料金は1ヶ月約300~400円、ごみ回収を依頼した住民が支払います。
お金を払ってごみを回収・処分してもらうという発想は、都市部から離れれば離れるほど薄れていきますし、そもそも、ごみ回収するサービス事体がない地域もあります。
そういった地域の住民、あるいは金銭的な理由などでゴミ回収を依頼していない住民は、各々で何かしらの方法で処分をしているということになります。
ラオスでは、ゴミはそのまま土に埋めればいいという考え方が未だに残っており、ゴミの分別やリサイクルの意識はほとんどなく、民間業者も回収したごみをそのまま土地に埋めて処分しています。

ラオスの国土は広大なため、ごみを埋める場所には今のところ困っていないようですが、この処理方法では近いうち限界を迎えるのは目に見えており、ごみ焼却施設の建設は急務の課題でした。

ラオスでは、ごみ処理に関する法律や条例の整備もなされておらず、先にお話ししたように、ラオスは現在も海外からの援助や投資に強く依存している経済状況であり、この廃棄物処理場建設事業に関しても、海外からの支援や事業進出を受け入れる体制を作ることも並行して行わなければなりません。

廃棄物処理場建設にはラオス政府との連携は必要不可欠です。
ラオスの経済的背景から、進出に二の足を踏んでいる企業が多い中、私たちはラオスの将来性や可能性を見出しラオスへの事業展開を決め、ラオス政府や国際的な支援団体の協力の元、友好的に障害を少しづつクリアしながら、ようやく首都のヴィエンチャンと、中部に位置するボリカムサイ県の2ヶ所にごみ焼却炉を建設、併せてパッカー車(ゴミ回収車)を導入する事になりました。

ダイサンが建設するゴミ焼却炉では、その地域の焼却量の30%をカバーできる計算ですが、まだ十分とは言えません。
まずは運営スキームを確立した上で、少しづつ焼却施設を増設し、最終的にはラオスのごみ回収率だけでなくゴミを取り巻く全体的な悪状況の改善を目指し、今後もラオスでの事業展開に一層邁進していきます。

カテゴリー:海外事業